利尻富士登山

昨年、木曽駒ヶ岳のツアーで出会った年上の方に聞きました。
「利尻富士がおすすめ。春は花がキレイ。夏もいい。」と勧められ、行きたいところリストに加えました。
今年の初めに、いつも参加するツアー会社をチェックし、7月のツアーに早速予約。
今年から始めた姿勢美講座の準備、昨年始めた解剖学の勉強で忙しくしていたら、あっというまに7月。
標高は1721mだし、お勧めって言われたし、大丈夫でしょう。
と、6月に1回低山登山で練習しただけで行ってしまった。。。
目次
- ○ セントレアから千歳
- ○ 千歳から稚内
- ○ 宿の食事が最高!
- ○ 5時 2合目から出発。
- ○ トイレがない
- ○ 期待以上の景色
- ○ 近くに見えたはずの頂上が遠い
- ○ なんとか頂上へ
- ○ 下山後のボディケア
- ○ また山に行きたくなる理由
セントレアから千歳

ツアーは稚内空港集合。稚内に行くには、セントレア→羽田→稚内 かセントレア→千歳→稚内 でした。FDAを使って札幌経由で行けるとも、後で聞きました。
今年初めにANAマイルをつかってフライトを予約したのですが、ちょうどいいフライトはすでに予約がどれず、千歳で前泊、後泊することにしました。
千歳空港は美味しいものがいっぱい。行列ができているお店もたくさんありました。ソフトクリーム、チーズケーキ、立ち食い寿司、コーンパン、はんぺん など。コーンパンは8:20開店で、私も25分前にお店に行きましたが、すでに売り切れ。いつか食べてみたいな〜。
千歳から稚内

千歳から稚内へいくのは、プロペラ機のような小さな飛行機でした。
稚内から羽田に戻る飛行機は普通サイズのものでしたから、登場者数によるのかな?
小さな飛行機は満席。
稚内空港は、大きくはないですが新しくてキレイな感じでした。
そこから、稚内フェリー乗り場まで30分ぐらいバスで移動。
フェリーで利尻島まで1時間40分。
宿の食事が最高!

キツイ登山の前日の夕食は、7月が一番美味しい「ウニ」、新鮮な刺身、大好きな海鮮料理がたくさん。
ここの夕食を食べるために、明日の登山を頑張ろう!と思いました。
部屋は知らない人5人でシェア。山好きな人は、気さくな人ばかりで、気楽。
翌日は4:30出発。朝食は宿の人がつくってくれる弁当。
3:30には起きないといけないけれど、いつもは寝れるはずなのに、1時ごろまでねむれない・・・。
5時 2合目から出発。

寝不足のまま、朝のコンディショニングだけは欠かさず、着替えて出発。
バスで野営場登山口(208m)まで移動。
外部からタネを持ち込むと生態系を崩してしまうので、水がはった階段で靴を洗ってから出発。
慣れた人はトレッキングポールを使わず歩いているけれど、私はしっかり使う。
以前、屋久島トレッキングをした時に、ポールをうまく使わず歩いたら、お尻の横(中臀筋)の筋肉痛がひどかった。その後、木曽駒ヶ岳はトレッキングポールをしっかり使ったら、痛くなかった。
体の横振れを中臀筋が支えるのだけれど、それをカバーしてくれるのだと思う。
今回は、休憩が少なかった。休憩をしてしまうと、再スタートした時に、筋肉が緊張し余計に体に負担がかかるし、合計11時間で下山してこないといけないので、ゆっくりはしていられないのだろう。
雨から曇りの予報だったので、日差しはきつくなかったが、蒸し暑かった。
ガイドさんは、一人2.0〜2.5リットルの水を持っていくように前日にアドバイスしていた。
途中で男性が一人リタイヤして添乗員さんと一緒に下山したようです。
その後、私の前を歩く2人の女性が、呼吸が苦しくなってきたようで、ガイドさんが「しっかり息を吐きなさい。吐けば酸素が入ってくるから」と何度もアドバイスするのですが、二人ともうまく吐けなくて、呼吸が浅くなっていたようでした。
トイレがない
利尻富士にはトイレがない。全員携帯トイレを持参し、携帯トイレブースで用を足す。
屋久島でも後半はトイレがなく、必要な人は携帯トイレブースを使うのだが、ガイドさんが言う通り、「全部汗になるから大丈夫」だったのですが
今回は、シャワーを浴びたように汗をかいていたけれど、それ以上に水分を飲んでいたので、2カ所のトイレブースを使いました。
私たちのガイドさんは、迷惑になるといけないので、事前に携帯トイレの使い方を練習し、サッと使って出てこれるようにと指導してくれました。
けれど、私たちの前に入った人は、一人5分近く使い、それが3人続き、休憩時間は無くなった・・・。
ガイドさんから息をしっかり吐くようにアドバイスされていた二人のうち一人が一緒にトイレの順番を待っていました。この長い待ち時間に、呼吸がしやすくなる筋肉のリセットと、息を吐きやすくするトレーニングを教えました。初めは、自分でさすっても胸の筋肉が痛いと言っていましたが、私も手伝って背中をさすっていたら、「胸に息が入りやすくなりました」と言われました。
リタイアを考えていたようですが、歩けそうと感じたようです。
ガイドさんがこの女性を見て、「さっきより顔色がよくなりましたね」と言っていました。
トイレ待ちで、休憩の時間がなくなりましたが、少し水分を取る時間だけをもらい、すぐに出発。
本来、休むはずの場所を素通りし、次の休憩ポイントまでかなり長く歩きました。
次のトイレブースは8合目の避難小屋。
期待以上の景色

利尻富士登山は後半まで景色がよく見えない。その上に、この日は雨曇りの予報で、霧が出ていました。
こんなにキツイのに、景色が全く見えないのは悲しいなぁ、と思いながら歩いていると、少しひらけたところに出た時に、頂上が!
ガイドさんが、「今写真を撮らないと、すぐに消えるかもしれないよ」と言ってくれたので、みんな一斉に写真を撮り始めた。
頑張った甲斐があった!体は汗だく、顔は真っ赤、腿がパンパン。持病のアキレス腱が痛み出してきた。でも、キレイな景色を見ると、また頑張れる!
近くに見えたはずの頂上が遠い

頂上がキレイに見えた場所はたしか7合目あたり。まだまだ先は長いと言われました。
利尻富士は、疲れ切った最後にきつい登りがあると聞いていました。
8合目に避難小屋があります。そこで、私の前を歩いていた一人がリタイア。避難小屋で待つとのこと。
呼吸リセットとトレーニングをした女性は頂上を目指すと言っていました。
避難小屋での小休止の間に右太ももがケイレンし出し、私もリタイアしないといけないかも?と思いましたが、コムレケアゼリー(水なしでのめる筋肉のケイレンを抑える薬)を食べて少し改善。筋肉を良くさすりました。
それを見ていたガイドさんが、筋肉のケイレンを改善するコツを教えてくれました、あとは手のひらに塩ととても酸っぱい粉をくれました。
5分ぐらい歩き出すと、また少しケイレンが始まり、引き返そうかと思いましたが、なんとか行けそうと判断。下山できないと皆さんに迷惑をかけてしまうので、判断が難しいです。
だんだん険しくなってきて、ごろごろの石と岩場をよじ登ったり、今度は左太ももが軽いケイレン。水分をこまめに取って回復。避難小屋でつけた膝サポーターも役立ってくれたようです。
なんとか頂上へ

後半は何も考えられず、ただ足首を捻挫しないように、一歩一歩できるだけ安定した石の上に乗せて、次の足を出すことだけに集中していました。
そうしていると、人の声が聞こえてきて、視線を上げると頂上が見えてきました。
ありがたいことに、頂上に着くと霧が晴れていて、キレイな景色が見えました。
呼吸リセットとトレーニングを教えた女性も無事に登頂!感謝してくれました。
キレイな高山植物に目を奪われ「わ〜、キレイ」と声を出すと、「その声、感動もエネルギーを消費する!花よりピーク(頂上)!」と厳しくリードしてくれたガイドさんのおかげで、無事に登頂できました。感謝です!
優しいだけが指導者ではない、と教えてもらいました。私も結果を出せる指導者になるぞ!
下山は同じ距離歩くのですが、私は重力のありがたさをとても感じて、上りよりずっと好き。
でも、同行者の中には下山の方が苦手という人も結構いました。捻挫や脚の怪我は下山の方が多いかも。油断は大敵です。
だれも怪我もせず、無事に16時過ぎに登山口へ。
携帯トイレゴミを処分するゴミ箱があり、ドロドロになった靴を洗う水道とブラシがありました。
登山口の手前に甘露泉という水場があり、とても美味しい水が飲めます。
下山後のボディケア

宿にはありがたいことに温泉がありました。筋肉痛をとるには冷やした方がいいという人もいますが、私は温めて老廃物を早く流すようにしています。
冷水を脚にかけている人もいました。私は温泉につかり、足指から足裏、ふくらはぎ、ふともも、股関節、お尻、腕、など全身をさすりました。
お風呂上がりは、体が軽くなり、2階の食事スペースまで階段を登っても大丈夫でした。
夜になって、寝ていると、痛みがでてきて、寝ながら1時間ほどリンパを流していました。
翌朝は、少し階段が登りづらい程度でしたが、礼文島への出発時間までしっかりコンディショニング。
フェリーに乗っている間に、また筋肉痛が出てきたので、椅子に座ってさすったりクルクルしたり。
おかげで、私は礼文島の6時間トレッキングは筋肉痛なく歩けましたが、同行者の中には、登るのも降りるのも、一歩一歩つらそうに歩いている人もいました。多くの人が筋肉痛になっていたようです。
痛み物質は流しても流しても、後から出てくるようです、そのたびに、こまめに流してあげたおかげで、私はほぼ筋肉痛なしで、帰宅しました。
下山後は、冷たいビールを飲みたいなぁと思いましたが、疲れている体にアルコールの負担をかけるのは申し訳ないと我慢。それも回復力を上げたのかなと思います。
また山に行きたくなる理由

こんなにキツイ登山をなぜしたくなるのか?
登山の途中でも、なんでかなぁ、失敗したかな?と思うことがありますが、登頂すると忘れてしまいます。そして、下山すると次はどこに登ろうかなと思ってしまいます。
体力の限界を超えて、無心で動くしかない状態になると、心と体が一致してくる感じがします。山行ですね。
こんなにへとへとになっても、まだ動ける。自分への信頼が生まれるのでしょうか?
今回のツアーには最高齢73歳の女性がいました。登山歴20年だそうです。とても元気でスリムで60代前半かなと思える容姿です。
その方がガイドさんに「私ももう73歳だから」と言ったら、ガイドさんが「何を言ってるんですか?先週は85歳の女性と90代の男性が登りましたよ」とのこと。「あなたはまだひよっこです」と。(笑)
そんな先輩方を見ていると、歳をとることを怖がっていられないと思いました。最後まで、やりたいことができる体と心を磨こう!と思います。
同じ部屋になった人たちの登山を始めたきっかけは、元気がなかった自分を強くしたいと「体力づくり」が目的だったようです。
以前にも、病気だった人、交通事故であちこち骨折した後に登山を始めた人にも出会いました。このままでいたくないと思ったのだそうです。
少しずつでも、あきらめずに、「できることの輪」を広げて行けば、歳をとってもできることは増えていきますね。
そして、街に戻ってきた時に、心が広くなっている自分に気づきます。順番を待てない人、ずるい人を見ても許せる、積極的に人に優しくなれる。
それができなくなってきたら、また山に登りたくなるのかもしれません(笑)