坐骨神経痛はヨガで改善する?

そう言われて、以前は「そうなんだ、痛そうだね」としか言えませんでした
もっと坐骨神経痛のことを知って
まわりの人の痛みを理解できるように
自分自身がなったとき不安にならないように
一緒に学んでいきましょう!
「坐骨神経痛ってヨガで改善するの?」
難しい質問に、すぐに答えられませんでしたので、ブログでまとめてみました
「坐骨神経痛」は病名ではなく、症状に対する表現なので、とても範囲が広いのです
坐骨神経痛とはどういうものか?原因は?ヨガで改善することはあるのか?など、書いていきますね
目次
坐骨神経痛とは
「坐骨神経」は、お尻から足にかけてのびている神経です
その坐骨神経沿いに痛みやしびれがでる「症状」のことを総称して「坐骨神経痛」と言います
なので、ヘルニアが原因の坐骨神経痛もあるし
脊柱管狭窄症が原因の坐骨神経痛もあるし
筋肉が神経を圧迫して起こる坐骨神経痛もあり
とても範囲が広いのです
レントゲンでヘルニアや狭窄症などの原因が見つからなくても、坐骨神経沿いに痛みやしびれがあれば「坐骨神経痛ですね」と言われます
坐骨神経痛の発症ピークは 30〜50歳代で、男女差はあまりないようです
多くの場合は自然に回復しますが、慢性化し長く続くこともあります
再発率は高く、繰り返しやすいようです
坐骨神経痛の原因
坐骨神経痛の原因は 二つに分類されます
①神経根性
ヘルニアや脊柱管狭窄症、滑り症など 腰の骨の神経が背骨のすき間(椎間孔)から出るところで圧迫されて起こる場合
②末梢性
腰ではなく、坐骨神経の途中で、筋肉などによって圧迫されて起こる場合
お尻の真ん中あたりにある梨状筋が原因になることが多い(梨状筋症候群)
①の神経根性の場合は、膝が伸ばせない、足首を起こせない、足首を伸ばせないなどの筋力低下を起こすこともあるようです
病院を受診した方がいい場合
心配があれば、まず病院を受診した方がいいと思います
特に、急性の場合、悪化していく場合、怪我が原因、便や尿が勝手に出てしまう場合、安静にしても改善しない、寝ていても痛いなどの場合は 受診をした方がいいようです
他にも 「坐骨神経痛 レッドフラッグ」と検索すると、受診した方がいい場合が出てきますので調べてみてください
ヨガに坐骨神経痛の改善効果はあるのか?
坐骨神経痛の原因②末梢性は
筋肉が原因であることが多いので
使いすぎている筋肉と使えていない筋肉のバランスを整えていくことで改善が期待できます
姿勢美ヨガでは、まず「筋肉を整える」ことから始めます
使いすぎている筋肉をストレッチしたり、トレーニングすると逆にコリが出たり痛みを出してしまうことがあります
使いすぎて硬くなっている筋肉は、まず弾力のある状態に戻すことが大切です
その後に、左右・前後の筋肉をバランスよく鍛えることで、少しずつ体を良い状態に戻すことができます
お尻の筋肉を使ったら、その後に筋肉をゆらして、筋肉の伸縮を出すようにしています
坐骨神経痛の原因はいろいろあるので、「このヨガポーズをすれば改善する」というものは挙げられません
硬くなっているな、と思う筋肉に弾力を戻し、使えていない筋肉を使えるようにする、ひとり一人にあった運動をお勧めしています
日常生活の中で 坐骨神経痛の原因を見つける

筋肉の長年のアンバランスな使い方が、末梢性坐骨神経痛の原因になっていることが多いです
職業でいうと例えば「縫製業」「ドライバー」
①長時間の座位
お尻の下方の筋肉や内腿の筋肉が硬くなり癒着し、神経まわりのスペースが狭くなります
②膝を外に開く
縫製業の方は、ミシンの押さえを上げるために、右膝でレバーを押します
それを何度も何度も、何年も繰り返すことでお尻の奥の方の筋肉が硬くなり神経を圧迫しやすくなります
ドライバーの方は、左膝を外に倒して運転することが多いと同じ状態になります
長時間のデスクワークも原因の一つになります
縫製業の方は、右側のお尻が硬くならないようにほぐしてあげるといいと思います
普段の姿勢では
長時間のあぐら姿勢やすわる時の悪姿勢も原因の一つ
O脚の人も坐骨と小転子の距離が狭くなり坐骨神経を圧迫しやすいようです
姿勢美ヨガでは 足のケアを大切にしています
脚の骨の並びを正しくする運動で、痛みの予防と改善をし、O脚気味の脚を美脚へとリードしています
まとめ
「坐骨神経痛はヨガで改善するの?」の答えは
繰り返す動作や悪い姿勢による
筋肉が原因の末梢性坐骨神経痛の場合は
ヨガなどの運動効果はあります
背骨近くの神経根性の坐骨神経痛の場合は 病院で運動をしていいか、どんな運動は避けた方がいいのかを確認した方がいいです
どちらかわからない場合も、悪化するといけないので、受診してから運動をすることをお勧めします
生活の中で、原因を作っていないか、よく観察してみましょう!
急性発症、進行性、安静時や夜間時の痛み、膀胱直腸障害、神経麻痺などを伴う坐骨神経痛の場合は、運動や施術をすると悪化する場合もありますので、気をつけましょうね