ねぎらいプチ修行
いつものお店なら慣れているものの、たまに行くお店では手間取ってしまうことがありませんか?
平日、だれも他に支払いする人がいないのに、戸惑っている様子を見ても知らんぷり。質問すると、「対応」ではなく強い口調で「指導」する店員さん。
対人のレジでも、一列に並ぶように、「出口」「入口」の看板を立てています。ある大手家電量販店では、他に誰も並んでいないのに、「出口」から入ったら、「そちらは出口です!!」と大声を出す店員さん。
なんだか、融通の効かない世の中になってしまったのかな?と、この先の日本に住めるのかなと思ってしまいます。
でも、「現実は心がつくる」と言われるように、もしかしたら、私の心や行動がこの人たちとの出会いを引き寄せてしまっているのでは? と思い、「ねぎらいプチ修行」をしてみました。
目次
ねぎらい修行① お掃除の方に
住宅の数年に一度の水まわり掃除が先日ありました。
洗面、洗濯機の排水溝、お風呂の排水溝、キッチンの排水溝のつまりの予防や掃除をしてくれます。
指定の時間までに、いつもより念入りに掃除をして、じゃまになりそうなものを避けて、掃除してもらいやすいようにしておきます。
転勤、引越しの多い数十年の間に、何度も水まわり掃除を経験したので、慣れたものです。
いつもは、おまかせで、始まる時に「お願いします」
終わった時に「ありがとうございました」と、サインをして終わり。
今回は、いつも思っていることを「労いプチ修行」として、声に出してみました。
「いつも寒い時期にばかりのお掃除で大変ですね」と。
なにか理由があるのかはわかりませんが、いつも一番寒い1〜2月。
お掃除に来てくれた50代ぐらいの男性は、笑顔で「そうですね〜」と言っていました。どう感じられたのかな。「気持ちをわかってくれた」と思ってくれたら嬉しいですけど。
ねぎらい修行② レジにて
いつも行くスポーツデポさんで、教室で使えそうな丈の長めのTシャツや冬の間にセーターの上に着るトレーナーを探しに行ってきました。
30分ほど探し回り、やっとTシャツをゲット。レジで支払いをしようとしました。
他に客はなかったので手間取っても迷惑にならないと思い、まだ使い始めたばかりの「楽天ポイント」というもので支払ってみようと思いました。
ピッと音がして、うまく使えたようでしたが
「返品の際は、ポイントでのお返しはできませんがよろしいでしょうか?」と言われました。
「はい」と流してもよかったのですが、人もいないことだし、ポイントで返らないということは、何で返ってくるのかな?という質問をしてみました。
「現金か〇〇で戻ります」(〇〇は忘れました)とのこと。
私より、少し年下ぐらいのおそらく50代の女性。
現金、クレジットカード、さまざまなポイント払いに対応しなければならないのは、本当に大変だろうなと思います。
「いろんなポイントがあって、私はついていけません。本当に大変ですね。」
といつも思っていることを言ってみました。
「そうですね。たくさんのポイント払いが増えましたね。あ〜、余計な話をしてすみません」と。
他のお客さんに、「無駄口せずに、サッサとやれ」と言われたことがあるのでしょうかね。こんな短い会話でもよくないことだと指導されているのでしょうか?
気の毒になります。
スポーツデポさん、アルペンさんの店員さんは、スポーツ用品が好きな人が多いのでしょうか?対応の感じのいい人、相談にのってくれる人が多い気がします。やはり、会社や商品が好きだから働いている人は、心が違うと感じます。
ねぎらい修行③ バスにて
近くに駅がなく、いつも20分ぐらい歩いて駅までいきます。
普段車を使うので、バスと地下鉄を乗り換えるのが億劫でしたが、初めて近くのバス停から地下鉄駅まで行ってみました。
何年も使ったことがなかったのですが、なんと6分で駅まで行けました。スーツケースを引きずって、名古屋駅まで直通の路線バスのバス停まで歩いていたのですが、次回からは楽に行けそうです。
時間通りに到着する市バス。乗る時に「お願いします」、降りる時に、丁寧なアナウンスをしてくれる運転手さんに、心をこめて「ありがとうございました」と言ってみました。
いつも降りる時には「ありがとうございました」と言いますが、挨拶として言っていて、こんなに気持ちを込めて言っていませんでした。
そういうのって、伝わりますよね。習慣として「ありがとう」と言うのと、「ありがとう〜!!」って心を込めていうのとは違います。
ねぎらい修行④ 看護師さんに
今年の健康診断に行ってきました。
LINEで「特定検診の受診期間は3月31日までですよ」と連絡が来たり、さらにハガキでも連絡が来たり。
やっぱり検診って面倒。一番、体調がいい時に行きたい。余計なことは見つからないほうがいい。という気持ちがあり、毎年2月〜3月に受診しています。
同じ月に受診したほうが、変化がわかりやすいという理由や、受診する人が少なくて空いているという理由もあります。
私のお気に入りのクリニック(検診だけを受ける)へ行ったら、いつものように感じのいい受付、スムーズな対応で気持ちよかったです。
他の検診を受ける場所では、血液検査でなかなか採血できない時があり、痛かったり、刺し直されたりすることがありました。
採血の前に、手をグーパーと繰り返したり、腕をさすったりして準備しているのですが、あまりに早く呼ばれたので余裕がなく、外の冷気で冷えた手は血流が悪そうでした。
「私、いつも採血しにくいようです。手もまだ冷たくて」と言ったら、
「そうなんですね〜」と私の冷えた手を両手で優しくさすって温めてくれました。こんなことは初めてで、とても温かい気持ちになりました。
そして、針を刺しても痛みも感じず、3本の採血がスムーズに。
「とってもスムーズに採血してもらいました。痛くなかったです。」と気持ちを込めてお礼を伝えました。
ねぎらい修行⑤ お医者さんに
検診でお医者さんに昨年のお礼を言いました。
昨年、コロナ感染後に、咳が長引いてしまい、しばらく放置していたら、夜に寝苦しくなってしまいました。
咳喘息ということを見つけてもらい、その後、喘息専門のクリニックの指導で、一生薬を飲み続けなければいけなくなるところを、気管支喘息になる手前で改善してもらいました。
「先生に、早く見つけてもらって、早く改善できました。ありがとうございました」とお伝えしました。
お医者さんだって、先生だって、
「ありがとう」と言われたら、本当に嬉しい。「ありがとう」と言われるために頑張っているんだと思います。
ねぎらい修行の結果
この数日のねぎらいプチ修行の結果は、
「いい人に出会えた」ということ。
「頑張っているのに労いの言葉をもらえない、感謝されない」と思っていると、自分から人に、労いの言葉は自然にはでてきません。
でも、自分から先にやってみると現実が変わってきます。やってほしいことを、まず自分からやってみる。思っていても、口に出さなければ、気持ちは伝わらないということを、自分で感じてみる。
「自分の行動を変えたら、現実が変わる」
「自分の気持ちを素直に言葉で伝えたら、自分の気持ちが変わり、現実の受け止め方が変わり、出会う人が変わった」
たまたまかもしれません。でも、やってみる価値はあると思いますよ。