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セルフケア 

子育て中の手首の腱鞘炎

最近、子育て中に腱鞘炎になる方が多いようですね。

孫の面倒 をみていて腱鞘炎になる人もいるようです。

今年に入ってから、個人レッスンを受けてくださっている方で、レッスン中に手首が痛そうだったので、どうしたのか聞いてみました。そうしたら、腱鞘炎で痛みがあり、痛みが続くようであれば、手術をするように整形外科で勧められているそうです。

子育て中に腰痛になったり、肩こりになる人は以前にもいらっしゃいましたが、腱鞘炎でのお悩みは初めて聞きました。

 

そう母に話したら、「私の友達で、孫の面倒を見ていて腱鞘炎になって困っている人がいるよ」と聞き、

「きっと、子育て中の「体の動きの癖」が原因だ」と思いました。

インターネットで調べたら、たくさんの情報がでてきました。

目次

手首を曲げる動作が多いから

赤ちゃんを抱っこするとき、手首をぐいっと曲げてだっこし続けると、腕の内側の筋肉がずっと縮まったままで疲労してきます。筋肉は縮めるのが仕事なので、疲労してうまく動けなくなり痛みもでてきます。

手首の内側を肘の方まで触ってくると、子育て中の腱鞘炎の人は、パンとはっているのがわかると思います。他の人の腕の内側を触ってみて比較してみてください。

よく自分の動きを観察していると、他にも手首を内側に曲げる動作をしていると思います。

つかむ動作、手首の使い方

子育て腱鞘炎の方は、両手を開いて、痛い方の手とそうでない手のひらを比べてみてください。何か気づきませんか?

たぶん、痛い方の手の親指の付け根が盛り上がっている
痛い方の手の方が手のひらの幅が狭い

何かをつかむ動作が子育て中に多くなるのではないでしょうか?片手でだっこして、重いものをつかんで持ち上げるとか、ずっと片手で何かを握っているとか。

そして、親指側をそらせて、小指側に手を傾ける癖もあるのではないでしょうか?

親指でスマホ操作

そろそろ孫ができる世代の私の友人たちからは、子育て中に腱鞘炎になったという話を聞いたことがありません。

最近、子育て腱鞘炎が増えたということは、「スマホ」が原因の可能性が高いのでは?

親指でスマホを操作していませんか?ただでさえ、手や手首、腕を酷使しているのに、スマホを片手でしかも親指だけで操作していると、手が内側にぎゅーっと縮こまって固定されてしまい、うまく動けなくなり、血行も悪くなり、手首の痛みの原因になります。

首、肩、肩甲骨の位置

子育て中は下を向くことが多くなり
腕を前に出すことが多くなり
よく動く赤ちゃんを落とさないようにするために
不自然な姿勢をすることが多くなります。

そうすると、首がストレートネックになったり、肩が前に巻き込んだり、左右の肩甲骨の位置がずれたりしてきます。骨の並びが崩れてきてしまいます。

腱鞘炎は、手首だけの問題ではありません。上腕や肩、首、肩甲骨の影響も受けます。

首がこり、肩がこり、腕が痛くなり、背中や腰も痛くなってきます。

可愛い我が子のためとはいえ、体は悲鳴をあげてきます。眠れなくてイライラするのに、余計にイライラしてきて、不必要に怒ったり、腰や背中が痛くて、呼吸が浅くなったり。

今回、この「子育て腱鞘炎」について書くきっかけとなった方は、「子育て中でイライラがひどい」「だるい」「肩こり」「腰痛」「脚の痛み」「疲れやすい」「脚や顔がむくむ」などのお悩みを改善したいと、私の個人レッスンを探してきてくれました。

検索ワードは「ヨガ イライラ改善」だったそうです。

初めての子育てだからこそ

ベテランのママさんより、初めて子育てをする人の方が腱鞘炎になりやすいようです。それは、大切な命をさずかり、落とさないように、傷つけないように力が入りすぎてしまうから。ベテランママさんは、だんだんコツがわかってくるのでしょうね。

女性に多い腱鞘炎

子育ては、女性だけでなく男性もしています。でも、女性に腱鞘炎が多くなるのは、女性ホルモン「プロゲステロン」のため。

プロゲステロンが、腱鞘を収縮させるようで、女性の方が腱鞘炎のリスクがあるようです。逆にエストロゲンは腱や腱鞘を柔らかく保つようですよ。

予防・改善方法

まず、痛みがある人は病院へ行き、診断を聞きましょう。どんな動きをしてはいけないかを聞いておきましょう。

いきなりストレッチはおすすめしません。

私ならこうするかな、ということをご参考までに書いていきます。

・手を脱力させます。反対の手で手首を持って振るのもいいと思います。
・手のひらを開いて、反対の手で親指の付け根をほぐします。
・指の間(水かき部分)をほぐします。
・4本の指をつかんでそらせます。(痛気持ちいい程度に)
・親指をつかんでそらせます。(痛気持ちいい程度に)
・手首をそらせます。(痛気持ちいい程度に)
・手首から肘の内側を反対の手の親指でほぐします
・手首から肘までをつかんでほぐします
・肘の外側から肩までをおしてほぐします

触ってみると、痛気持ちいいところがあったり、はってるな〜と思うところがあると思います。
痛みが強いところや触って熱を持っているところ(炎症)は触らない方がいいです。

腱鞘炎は手や手首だけの問題ではありません。他の部分からもきています。骨の並び=姿勢の影響も大きいです。子育て中の疲れやイライラ、不安なども悪い姿勢が原因の「筋肉の緊張」からきていることがあります。

子育て中の不自然な動作や無理な動きが、骨の位置をずらしてしまうと、こりができて、疲れやすくなり、イライラしてきます。

優しく子供に接してあげたいと思うなら、自分の体のことをよく知り、セルフケアをして子育てにのぞみましょう。

町で子供にイライラした声をあげているお母さんを見ると、子供もかわいそうだけれど、お母さんもかわいそうになってきます。頑張ってるんだねー、と思います。

時間がなくてもできるセルフケアを、個人レッスンでアドバイスさせていただいています。
ご自分でもあきらめずに情報を集めましょう。では、楽しい子育てライフを!



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