インド旅行① アーユルヴェーダ
まだ、少しコロナも気になっていた頃。
この数年、心に痛みを感じ、こり固まっているようで、何かを始めなければ、このまま縮こまってしまいそう。そう思って、思い切ってでかけました。
インドに行くのは2回目。前回も今回も、家族や親友を亡くして、心が参ってしまった時に行くことになりました。1回目のインドでは、自己嫌悪の底にいた私の考えを変えてくれました。
今回は、ただただゆっくりしたい。アーユルヴェーダで元気になりたい。身を任せたい。そんな気持ちで、ヨガの先生たちとその生徒さんと6人で出かけました。
「インドに行く」というと、「危ないんじゃない?」「治安が悪いんじゃない?」と100%言われました。
実際はどうだったのか・・・。
目次
- ○ 長旅 フライト9回の理由
- ○ インドのお正月
- ○ 初日はムンバイでホテル泊
- ・5つ星ホテルだったのに
- ・ホテルの食事
- ・トイレと浴室
- ○ PVAホスピタル
- ・私たちの部屋
- ・11月初めのお天気
- ・憩いの場
- ・屋上で食事とヨガ
- ・アーユルヴェーダマッサージ
- ・ドクターの診察
- ・ホスピタル周辺
- ・素晴らしいスタッフ
- ○ 10年前との違い
長旅 フライト9回の理由
初めてインドに行ったのは、2013年3月。 関西空港から出発しデリーへ。その後は、専用車や電車で移動。飛行機に乗ったのは、往復の2回だけ。
今回は、成田から出発。朝一番の新幹線ではギリギリの出発時間だったため、前泊。
これから長いフライトが始まりました。
① 11/2 セントレア→成田(前泊)
② 11/3 成田→デリー
③ 11/3 デリー→ムンバイ
④ 11/4 ムンバイ→コジコーデ
帰りも
⑤ 11/9 カンヌール→ベンガルール
⑥ 11/9 ベンガルール→ムンバイ
⑦ 11/9 ムンバイ→デリー
⑧ 11/9 デリー→成田
⑨ 11/10 成田→セントレア
同行した仲間たちと「一生分ぐらい飛行機に乗ったね」と話していました。
帰国の際、飛行機の出発が遅れ、デリー発成田行きの飛行機に乗り遅れそうになり、英語が堪能な仲間が対処してくれて本当に助かりました。
なぜ、こんなに飛行機に乗らなければいけなかったのかというと、旅行会社さんの話では、インドのお正月と重なってしまったからだそうです。
インドのお正月
10月末〜11月初めにかけて、インドのお正月があるそうです。Diwali(ディワリ)というそうです。この写真は、空港内に作られた砂絵です。
そのため、成田からの飛行機はほぼ満席。国内線のIndigoという飛行機で移動するときも、おそらく7人分(ガイドさんを含め)の席を確保できなかったため、乗り換えなければいけなかったのだと思います。
さらに、今回は南インドだったので、成田からの直行便がなかったのだと思います。旅行会社さんが言うには、ITで有名なベンガルール(バンガロール)と成田の直行便が今後できるらしく、そうなれば南インドへ来ることが楽になるようです。
初日はムンバイでホテル泊
インドでの宿泊は、初日だけホテルで、あとはPVA アーユルヴェーダホスピタルに泊まりました。
5つ星ホテルだったのに
11:30に成田を出発し、現地時間20:00にデリー着
飛行機を乗り換え 23:30にムンバイのホテルの到着
ホテルは5つ星ホテルの The Orchid Hotel Mumbai Vile Parle
キレイなホテルで朝食も美味しかったけれど・・・。
真夜中にチェックインし、寝て、朝食を食べて、朝8:00過ぎに出発。
もったいない〜、もっと滞在したかった。
ホテルの食事
このホテルの食事は、ベジタリアン用もノンベジタリアン用も用意してありました。
インドらしいスパイスの効いたものが多く、食べたものはすべて美味しかったです。
オムレツを好みの具で作ってくれたり、スイーツも美味しかった。
食事が終わるころにチャイやコーヒーを勧めてくれます。
トイレと浴室
インドに行く時は、旅行会社さんから、トイレットペーパーを持参するように言われます。かさばるので、芯を抜いてつぶすといい、とアドバイスされました。
紙をトイレに流さないように、横においてある箱に入れることになっています。
初日のこのホテルでも、紙を流してつまるのが怖くて、箱に入れていましたが、後で聞いたら流して大丈夫だったとのこと。
このホテルには、大きなバスタブ、シャワールームもあり、アメニティーも充実していました。
アメリカやヨーロッパを旅行した時に泊まったホテルは、何か匂うことが多かったのですが、このホテルはいい香りがしました。
PVAホスピタル
PVAホスピタルの正式名は、PVA Ayurvedic Multi Speciality Nursing Home です。
南インドのケラーラ州 カンヌールにあります。ここに5泊しました。
私たちの部屋
二人部屋。ベッドは広い方と狭い方がありました。各部屋は少しずつ違います。一人部屋もありました。ベッドには蚊帳がついていて、タオルケットなどはありませんでした。
部屋に用意してあったのは、バスタオルと薄いフェイスタオル、石鹸とトイレットペーパー、お皿とコップ、お湯と水が入ったポット。
トイレとシャワー、洗顔は同じスペース。トイレには紙を捨てれましたが、流れがわるいので、トイレ用シャワーで流します。私たちの部屋のシャワーはお湯がでませんでした。
11月初めのお天気
雨季の終わりの時期でしたが、湿度が高く、ベランダに干した洗濯物は2日経っても乾きませんでした。部屋の中の方が風にゆれて乾きました。
部屋の角には、木の手すりの可愛いベランダがあります。
PVAホスピタルは川沿いにあり、夜中に音で目が覚めるほどの大雨がふった日が2日ほどあり、川から水があふれないかと心配になりました。
夜中に大雨が降った時は、翌日の観光が心配でしたが、朝になると止んでくれて、観光中は一度も雨が降りませんでした。感謝!
憩いの場
建物の真ん中は4回まで吹き抜けになっており、部屋のドアを開けると広いスペースと、川が見える景色のいい憩いの場になっています。
風が吹き抜けて、とっても気持ちのいい場所です。2階、3階にあります。
屋上で食事とヨガ
4階は屋根付きの屋上。人工芝のようなグリーンが敷いてあり、裸足で歩きます。朝6:30から毎朝ヨガ。ちょっときつくて気持ちのいいヨガ。
ヨガの後は、朝食。ここでの食事は、全部美味しかった!!
シンプルなメニューなのに、いろいろな味がして、消化がよく、たくさん食べていないのに、お腹が空かない。きっと、栄養が十分バランスよく摂れているから、体が余計なものを必要としないのでしょう。ホスピタルでは間食をしたいと思いませんでした。
アーユルヴェーダマッサージ
滞在中3回の施術を受けました。
11/5 ヘッドマッサージ→ボディマッサージ→スチームバス
11/7・8 フットマッサージ→ボディマッサージ→スチームバス
前回の旅行で、シロダーラ(おでこにオイルをたらす)がとても気持ちよかったので、やってほしかったけれど、シロダーラより、1連の施術の方が効果があるとのことでした。
効果としては、オイルが皮膚から浸透し血行を良くする、若さを維持する、肌改善、デトックスなどだそうです。
スタッフの皆さんは、とてもプロフェッショナルです。体の両サイドに立ち、左右から同じ動きでマッサージするのですが、同じ場所を同じ強さ同じスピードで繰り返し(100回ぐらい)マッサージしてくれます。
私を担当してくれたのは、一番年上の指導係さんと一番若い19歳の女の子。19歳の女の子も若いのにとても上手でした。
ドクターの診察
日本で講演をし、帰国したばかりのドクター(Dr, Abdurahaman Poilan)
と少しお話しできました。とても気さくで、優しそうな先生でした。
私たちを診察し、薬を処方してくれたのは、息子さんのDr.Irfan Poilan
沖縄の知り合いに似ていて、目がキラキラしていて、とても感じのいい優しいドクターです。
アーユルヴェーダだけでなくヨガにも詳しそうでした、空手を学んでいたそうです。
ホスピタル周辺
ホスピタルの前には、キレイな川。漁師さんが漁をしていました。
舗装していない道を、ひもで引かれて水牛が散歩しています。時々、ヤギも。
人の歩くスピードはゆっくりで、笑顔を見せると安心したように、にっこり笑ってくれます。
近くにチャイ小屋があり、朝5時ごろからお店をやっていて、お客さんがいます。沖縄のサーターアンダギーのような揚げたお菓子も売っています。
散歩をしていると、バナナや椰子の実、グアバの実がなっています。マンゴーの木もありましたが、実がなる季節ではないようです。
マングローブの木や、サガリバナ、ももたまな、など沖縄で見かける植物がたくさんありました。
人も植物も、気候も、沖縄に似ていて、ホッとします。前回の北〜中央インドとは違い、南インドはリゾートっぽい、過ごしやすい場所です。とてもリラックスできました。
もっと、ホスピタルやその周辺の写真を見てもらいたいです。
素晴らしいスタッフ
いつもニコニコと笑顔をくれるスタッフの皆さん
少しシャイな可愛い女の子たちでした
仕事はプロ。とても集中力があります。
施設内のトラブルで、施術時間がずれたことはありましたが、それほど大きなトラブルはなく、薬の説明も丁寧にしてくれました。
この旅行の前に、PVAホスピタルのことを調べたのですが、あまり情報がなかったので、みなさんのお役に立てればと思いこの記事を書きました。ご参考にしてください。
10年前との違い
前回の旅行では、インドの貧富の差、貧しい子供達をたくさんみてつらくて、もうインドはいい、と思いました。でも、今回はまったく感想が違います。
今回の南インド旅行で、危険を感じたことは一度もありませんでした。10年前と同じ現地のツアーガイドさんでした。
ガイドさんに「今回の旅行は前回と全然違う。南と北の地域の差ですか?」と聞くと、「インドは10年でずいぶん豊かになった。」とのこと。
ムンバイでは道路の上は鉄道が走り、高層ビルが立ち並んでいました。以前は、工事中のビルの横にスラム街がある状態でした。今回も、まだ貧しい家が立ち並ぶ地域がありましたが、ずいぶん少なくなったと思います。
きれいな新しい車が増え、服装や持ち物も豊かになったように見えます。今回の旅行中、物乞いの老女に一人あっただけでした。インドの急成長を感じました。